月利12%
高配当が物議を呼ぶ
平均月利12%という高配当であるために、業界で話題になっているIBH投資銀行の投信
年利ではなく月利でこの値なのでネット上でも物議を呼んでいるシロモノだ。編集部でも注視してきましたが、その詳細が判明したので解説していきたいと思います。
まず、この投信の背景にあるのはIBH投資銀行が今までの企業のみの顧客体制から脱却し、個人の顧客を囲い込む戦略の第一弾ということがあげられる。IBH投資銀行は現在までに企業の資金調達等、法人向けサービスに特化していましたが、今後中期的には個人の顧客も獲得し3年以内に目標数を独自プラットフォーム上で運用する意向だ。このことは同時に銀行自体の危機管理力を高めることになるという。目標達成時の推定月間利益は1億米ドル。
長期的にはこの独自プラットフォーム上で現在の銀行業務に加え、保険、資金・投資運用、外為プロバイダー等の事業拡大を行う方針だ。これに先立ち、IBH銀行ではすべての銀行業務を行う免許(ブルーライセンス)を取得済み。
なぜFX?
数ある投資手法の中からFXを選んだわけとは?
株、先物、債権、不動産、金などの投資対象の中でなぜFXなのか?
これにはIBH特有の事情があり、香港のTLCという投資会社のプラットフォームを使用しているのが一因だ。TLCは20年に及びハイテクを用いた資産運用を得意とし、外国為替による取引の名門といわれている。IBH投資銀行は2019年3月、TLCと資本提携し筆頭株主となっている。このTLCが生み出した負け知らずのシステム(実際は勝率99.8%)によって月間平均12%というハイリターンが可能になっている。
そもそも外国為替(FX)市場は1日あたりの取引額が5兆円と膨大で、株式市場の25倍以上の規模があり、銀行や機関投資家による操作が無く公正・透明性が保持されている市場だ。勝てるシステムを持っている会社にとってはその分利益を最大化できるという特徴がある。
システム概要
どのように利益を生み出しているのか?
口座には1口1,500ドルから入金ができるのですが、このうち1,000ドルが取引口座に500ドルが保険口座に入金されます。保険口座には会社からさらに500ドルが入金され両方の口座が1,000ドルづつで同額になります。
この先はTLCが開発した発明に近いシステムで、TLCが公開している内容ですが、こんなに詳細に公開していいのかなという程の内容です。
まず取引口座と保険口座を同じ通貨ペアで別方向にエントリーします。FXでは買う・売るのどちらかしかないので、同額を買う・売るに同時にエントリーします。これは最新のAIが市場を読みシグナルを出して、18人の投資家+5人の数学者+12人の外国為替アナリスト+8人のソフトプログラミング技術専門家+6人のリスク管理専門家が監視します。
取引口座がテイク・プロフィット23%、ストップ・ロス20%、保険口座がテイク・プロフィット20%、ストップ・ロス20%、つまり両方の口座を同時に決済した場合+-ゼロです。そして23%-20%=3%、この3%の範囲内で最終的に取引口座で利益を伸ばすというものです。理論的には確かに負けることは無いのですが、はたして本当に機能するのか編集部でも懐疑派と肯定派の議論の末、実際に口座を作り検証することになりました。(編集部ブログにて報告致します)
隠された部分
表面からは見えない
システムを詳しく分析して見えてきた部分は、この会社の透明性でした。
取引に使われるのは1つの口座に10億円入っているものを25口座で行っています。つまり約280億円の残高です。そして口座を作るとスマートフォンやPCで自分の口座の詳細が分かるWEB口座にログインできます。その中には口座名義人のMT4というFX取引ツールと紐付けされていて、取引状況を確認することができます。つまり、自分のアカウントの運用実績をMT4で確認することが出来ます。取引口座や保険口座への払い出し履歴が全て残っています。
要するに、どのように取引が行われているか、その全てが確認できるようになっています。
そして、取引するたびにIBHが取る手数料が1口あたり20ドル、これは利益が出ても損失が出ても決まった額がIBHに入ります。
これはFX業者が取っている正規の手数料で、FX投資家が勝っても負けても業者はこれを受け取ります。IBHのしたたかなところはここで各口座にMT4のアカウントを割り振ることで口座数の手数料を取ることができる訳です。目標口座数を獲得した初年度からはIBHは月間1億ドル(約110億円/月)の利益が上がるということになります。